お好きな方へどうぞ。

2016年5月1日日曜日

ペリーヌものがたり【カヴァー】









   ♫ 「ペリーヌ物語」について 


ペリーヌ物語は、かつてフジテレビでゴールデンタイムに放送されていた「世界名作劇場」の4作目にあたります。
ただ前番組「あらいぐまラスカル」後番組「赤毛のアン」などに比べると、知名度は今一つでしょうか。正直言って自分も最近まで忘れていました。


ところが5年ほど前に購入した世界名作劇場のオムニバスCDでこのオープニング曲に再会した途端、体中に電流が走ったような衝撃を受けました。

・ワンコーラスの中で、前半 → 跳ねたリズム / 後半 → ストレートなリズム
が切り替わるというラディカルな構成
 (”変わること” より、そこからまた戻ってくるところに違和感を感じさせないところが巧みの技)

・ピアノ・ビブラフォン・アコーディオン・木管楽器などを細かく組み合わせた、華やかで巧みなアレンジ


今更ですが、渡辺岳夫 / 松山祐士のゴールデンコンビによる "凄み" を感じます。
この翌年には「機動戦士ガンダム」を手掛けることになる御両名ですが、自分としては「ペリーヌものがたり」などの路線の方が、このコンビの本道に思えます。

この運命の再会以来、 いつかこの曲を自分の手で演奏したいと思っていました。

  (注)なお、ややこしいですが番組名は「ペリーヌ物語
     その主題歌が「ペリーヌものがたり」です。








 ♫ 円成寺さくらさんについて 


お聴きの通り、その澄んだ声が特徴的な歌い手さんです。

驚いたのですが、さくらさんは歌い始めてまだ1年とのこと…。
しかし、とてもそうとは思えないほど堂々とした歌いっぷりで、自分はかなり助けられました。


…と書いてはいますが、自分もさくらさんのことをよく知っているわけではないのです。

なにせ、僕が youtube でその歌声を聴き → アポをとり → 某所のガストで初対面したのが、今年の3月初旬…。
つまり、まだ知り合って2ヶ月も経っていませんので。



初対面の際、自己紹介もそこそこに iPod でこの曲を聴いていただいたのですが、
平成生まれのさくらさんにとっては「ペリーヌ物語」どころか「世界名作劇場」さえ、よく知らない様子。

しかし即座に『これ、やります!』と答えてくれました。

実はさくらさん、この時期
 ・初のワンマンライブ
 ・CD発売
 ・CD発売記念ライブ
などなど、目の回るようなスケジュールだったのですが、その中でこのセッションにお付き合いいただいて感謝しています。

さくらさん自作曲のCDはこちらで購入できますので、ご興味を持たれた方は是非!
 円成寺さくら1stシングルCD「SAKURA」









 ♫ ピアノアレンジについて 


今回はともかく『その華やかなアレンジをピアノ1台で再現する』ことがテーマです。

弾きながらアレンジしていくと、自分の技量や手癖の枠内で収めようとしてしまうので、アレンジの段階ではあえて手では弾かず、PCへの打ち込みで作り上げました。

当然出来上がったアレンジは自分にとって簡単に弾けるようなものではなく、しかし人を巻き込んでしまった以上、引き下がるわけにもいかず、死に物狂いで練習しました。

結果、演奏としてはまだまだですが、ピアノアレンジには納得がいっています。



なお今回、耳コピ中に気付いたのですが、実際にテレビで流れていたものと、僕が参考にしたCDに収録されている当時のシングルレコード版では、よく似ているもののテイクが違います。

おそらくスケジュール的にタイトなテレビ版の方をレコーディングした後に、レコード用の収録をしたのでしょう。
レコードの方が特にピアノなど洗練されたフレーズになっています。
またテンポ感も若干違います。

今回のセッションは、あくまでレコードのテイクを下敷きにしていることをお断りしておきます。

番組で使われたテイクは、ちょうど第1話が日本アニメーション公式にupされているので、こちらを参考にご覧ください。










2016年3月14日月曜日

【3月の新曲】「Across the Fragile Universe」


どうもミツカワです。

よっぽど沖縄の気候が体に合っていたとみえ、東京に戻った途端リバウンドで伏せっていましたが、しかしここまでが予想の範囲内。 
こうなると分かっていても東京に戻ってきたのは、自分の部屋ならたとえ布団の中でも曲が作れるから!


というわけで、
「ふふふ、全ては計画通り。俺ってやっぱり決まりすぎだぜ!(by 涼村暁)
と一人ブツクサ言いながらシコシコ作っておりました。



けれど、寝たきりで歌は録れないわな…。← 今回の落とし穴



というわけで今回はこの曲!
前回の海の底から、一気に宇宙へと飛んでみました。



形としては歌ものですが、作ってる側の気持ちとしては『歌のあるインストルメンタル』という感じですね。これは前回の曲もそうでした。
自分はこの類の曲を『絵巻物』と呼んでいます。




それとタイトルの件。
元々は歌詞の内容を鑑みて「Across the Fragile Space
としていたのですが、やっぱりなんだか

→ 潔くない ←

と思い(ねえ?)、結局「Across the Fragile Universe」としました。




さて次回の曲は『絵巻物』から離れ、雰囲気をガラリと変えたものとなります。
理由は…

春が来るから!

今年は沖縄で一足先に春を体験してきたので、もう気持ちだけは Spring has come!
また春らしい曲と同時に、別のプロジェクトも進行中!

どうぞお楽しみに。






2016年2月15日月曜日

(帰京報告) 怪奇★楽器が無いと『作詞』が出来ない男


みなさん、お久しぶりです。

僕は毎年、気温と湿度が低下するこの季節になると寝たきりに近い状態になることが多く、今年は思い切って療養のため沖縄に旅立ちました。
もっともこれは昔からのことなので、今年が特別酷いというわけではありません。
むしろ今年は、旅立てるだけの体力が残っていたとも言えます。

沖縄滞在中は Twitter で随分とお騒がせしました。

事情が事情なので、本来は2月中くらいはあちらに留まっていたかったのですが、しかしさんざん迷った末、結局2週間弱で切り上げて帰ってきました。


というのも曲作りが出来ないことによる禁断症状に襲われたからです。


楽器が持ち込めないため、当初から「作曲」は諦めていました。
そこで当初の予定では沖縄滞在中に2曲の歌詞を書くつもりでした。
しかし結果は全くの手付かず…。


理由は『楽器が無いから』でした。


楽器がないと『作曲』が出来ないというのなら、まあ分かりますよね?
しかし今回は世にも珍しい “楽器が無いと『作詞』が出来ない男” の話。







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 ちょっとブレイク。


沖縄の本土復帰 (1972) 〜 沖縄海洋博覧会 (1975) 近辺は、作中に沖縄に絡めた作品が散見され、当時の注目度が伝わってくる。


沖縄の水産大学に通う主人公 “神敬介” が休暇に伴いフェリーで帰京するところから物語が始まる「仮面ライダーX (1974)」






同年の映画「ゴジラ対メカゴジラ (1974)」は沖縄が舞台。
“沖縄の守り神・キングシーサー” なる怪獣が登場する。








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というわけで僕の場合、鍵盤が無いと「作曲」だけでなく「作詞」もままならなくなるのです。

はあ? 作詞なんて紙と鉛筆があれば、どこでも出来るだろう?!

確かに普通はそうだと思います。…思うんですが
(ミツカワの場合)出来ないんだなぁ、これが…orz




そもそも1人で作詞・作曲・編曲を全てやる場合、それぞれの作業を分けて考える必要はありません。
実際、メロディーを作る段階で大まかな編曲は同時にイメージしていますし、非常にラッキーなときにはメロディーと歌詞が同時に生まれてくることもあります。

ただしこれは本当にラッキーな場合。通常はまずありません!

というわけで、ほとんどの場合はメロディー(とコード進行)が完成後、ようやく歌詞に取り掛かることになります。

これに関しては、まずは真白い紙を前にして、ただ延々ウーンと唸り続けるだけです。

そうやって七転八倒しているうちにワンフレーズずつですが、自分のイメージとピタリとハマる言葉が出てきます。
しかしこの時点では、まだ朧げな『断片』であって『流れ』は生まれてきません。



ここで僕の場合、鍵盤が必要になるんです。
どういうことか?






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とりあえず曲頭から、決定した箇所のフレーズだけ言葉で、未決定のところはラララ〜で歌い、擬似的に弾き語りをするんですね。

これをとにかく延々と繰り返しているうちに、ある瞬間、決定した箇所のフレーズに続いて スルッと続きの歌詞が生まれてくる んですよ。

例えばこの曲のBメロ(♫〜 空模様、気にしてる君を連れ出そう〜)は、まさにそうやって生まれてきました。





つまり僕の場合、紙に向かって唸っているだけでは、どんどん狭い世界に凝り固まって袋小路に入ってしまう。
それを弾き語りにすることによって、頭の4分の1位は指先に持っていかれますよね?弾かないといけないから。

それによって、集中しすぎて身動きのとれなくなっていた脳みそが解放されるというか、勢いがつくような気がするんです。



となるとやっぱり僕の場合は『さあ、作詞するぞ』と鍵盤の前に座らないと何も始まらないんですよ。
まあ特殊なケースだと思うんですが、こーゆー奴もいるということで。






 今回の結論 
→ 楽器のない沖縄では何も出来ませんでした…orz


…これから頑張るよ!
東京に帰ってきた途端、また寝込んでしまったけど頑張るよ!!


んじゃ、To be continued.

2016.02 那覇市内にて








2016年1月14日木曜日

2016年 ライブの足袋…いや、旅。

ミツカワです。
新年早々、悩んでおります。

とはいっても、その悩みは今に始まったことではなく、大袈裟に言えば僕が初めて曲を作った時から続いている悩みなのです。



それは端的に言って
「自分が作りたい音は(結果的に)ライブ演奏向きではない」
ということに尽きます。

ピンとこないかもしれません。
現在のテクノロジーなら再現出来ない音なんて無いだろう?、と。
はい。技術的には問題ありません。

問題はミツカワの嗜好性というか アレな性格にある んですよ。





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少し回り道ですが、最新曲の「深海 〜 夜毎、降りてくる君へ 〜」の話から。
この曲、最後の方にギターソロを入れてあります。(4:04〜4:31)

このようなソロを録る際、僕はまず大まかな起承転結を考えます。
最初は高音から入って、そこから8小節は大きくリズムをとる感じのフレーズ、なんて感じです。
で何度か実際に弾いてみて、本番となるわけです…


が、しかし!


何故かいつも本番の録音ボタンを押した途端、全然違うフレーズを弾き始めちゃうんですよ。

今回も、ゆったりとした大きなラインを描く感じで雰囲気重視のソロを…と思って録音ボタンを押した途端、全然違う ハードロッカーのスイッチ が入ってしまい、この有り様さあ!!





というわけで、今のところ曲にはほとんど現われてませんが(今後もまず、ありませんが)ミツカワの奥底にはロケンローなパッションがシェケナベービーな訳なんですな。





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さて今年。アルバム制作と同時に、どういう形式になるかわかりませんがライブをやろうと考えています。

しかしここで『自分が出したい音』と『頭に浮かぶライブのイメージ』が 根本的な部分でズレてしまっている んですよ…。



   ロケンローなミツカワのイメージするライブのスタイルとは? 

 ・あまり人数が多いバンドは好きじゃない。多くても6人が限度。
   理由 → ロックじゃないから。
 ・ブラスやストリングスの音は大好きだが、
  ライブで生のブラス隊やストリングスがいるのは好きじゃない。
   理由 → ロックじゃないから。
 ・打ち込みの音は大好きだが、それが垂れ流しなのは好きじゃない。
   理由 → ロックじゃないから。

ここに理屈なんてありません。あるのはただロケンロー です。



と、この3点を頭に入れた上で、ここ最近の曲を聴いていただくと、つまるところ
→ どないせいっちゅうねん!!←


特にこんなのやりようが無さ過ぎて、むしろ清々しいわ…↓






とはいえ、今の段階でライブを見越した音作りをするのも本末転倒。

とりあえずしばらくは頭に浮かんだ音を、そのまま形にすることを優先しますが、いつか(しかもそう遠くない、いつか)必ず壁にぶち当たるわけで、なんとも悩ましい限りです。


まぁいざとなったら、開き直って
 ・ステージ上に30人ぐらいいて
 ・もちろんブラス隊もストリングス隊もいて
 ・でも聴こえてくるのは打ち込みの音ばかり
みたいなことするかもしれませんが…。

これがロックだよな!とか言いながら…。





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というわけで現在、悩みつつも次の新曲demoを製作中です。
久しぶりに勢いのある曲で作っていて、とても楽しいのです …が、

また、バンド演奏には向かないものになりそうです…。



んじゃ、また。






2016年1月1日金曜日

【1月の新曲】「深海 〜 夜毎、降りてくる君へ 〜」

ミツカワです。

えーと、大晦日とか正月とか関係ありません。
12月の 新曲です!!

…と思って、曲のアップロードを始めたのが12月31日午後10時過ぎ。
いつもなら余裕で間に合う時間。


だが!しかし!!



大晦日の回線渋滞 を甘く見てたよ、あたしゃ…。

11時過ぎたあたりから、異常に回線スピードが落ちて残り時間がドンドン増えていっているという始末。(注)
もう確実に12月中には間に合わなくなってしまったミツカワの考えた策とは?!


  
  
  


皆様、明けましておめでとうございます。
ミツカワです。

えーと、大晦日とか正月とか関係ありません。
1月の 新曲です!!




なんだろう…なんか吹っ切れたようなような気がする、俺…。

 (注)結局アップロードが完了したのは、1月1日午前3時前!
    アップロードに5時間って、江戸時代かよ!!






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さてこの季節、何人かの方から「クリスマスソングは作らないんですか?」と聞かれました。
こちらにそのつもりは全くありませんが、

いいんですよ。この曲をクリスマスソングと(思えるもんなら)思っていただいても。

実際、24〜25日は一日中1人篭ってこの曲を作っていましたから。
メリークリスマス!!(ヤケクソ)








展開の極端な曲です。
作っている分にはとても楽しいのですが、ライブでどう再現するのかと考えると思考停止になってしまうのが困ったところ。


この曲は、女性が低い音域で歌った時の硬質な声をイメージして作りました。
なので女性が普通に歌って
「もうちょっと上の方にメロディーがいったら、歌っていて気持ちいいのに」
という音域に、あえて行かないようにしています。

今回はVOCALOIDに歌わせているので、カラっとした声質になっていますが、本番で人に歌ってもらうときは、もう少し湿気の多い感じに歌ってもらうつもりです。




次回は、この曲についてのあれこれを。






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2015年は自分にとって、大きな節目の年となりました。
2016年はさらに大きな勝負の年となります。

獅子舞のように 縁起物を観るような目で、ミツカワの七転八倒ぶりも生暖かく見守っていただければと思います。


では皆様、良いお年を!!
(これ書いてた時は、まだ2015年だったのよ…トホホ)